工場見学で想う

工場見学で想う

- 金澤屋社長の「ウールライトケット&ウールライトベッドパッド」製作現場見学記 ―

 

重厚な木造倉庫に広がるのは、100年以上続くものづくり、日本伝統の漂白加工「和晒(わざらし)」の現場。 長い歴史の中で磨かれてきた技術と蓄積されたノウハウが、製品の品質を支えています。

歴史を感じる重厚な木造建築

ここで使用されるのは、織り上がったばかりの高品質な生機(きばた=加工前の織り上がったままの生地のこと)。この段階から丁寧に管理されることで仕上がりの差が生まれます。
原料段階からの徹底した品質管理が、安定した製品クオリティを生み出します。

織り上がったばかりの生機(きばた)

晒(さらし)とは、大きな釜で生地を炊き糊や不純物を取り除き漂白する工程のこと。
この工房では、機械を使って短時間で漂白する一般的な「洋晒」ではなく、約4倍の時間をかけじっくりと加工する「和晒」加工を施しています。
さらに、ウールライトケット&ベッドパッドの側生地に相応しいよう、あえて油脂分を全て取り除かずに「半晒」とすることで、綿本来の油脂分(コットンワックス)を残しました。

それにより、
・水分は吸いにくいが湿気は吸う
・ふんわりとした柔らかさ
・汚れや洗濯に強くなる  

を実現しています。

天然のコットンが持つ、「生きる力」を残した生地なのです。

じっくりと時間をかけて行う「和晒」

中わたには英国産ウールを使用。
家庭の洗濯機で洗えるようにウォッシャブル加工を施しています。さらに、膨張された繊維を一気に縮めて形状を安定化させる「スチーム&ドライ」という加工により、ウールの持つ機能性を最大化させています。

それにより、
・かさ高アップ(=空気を多く含み、軽くて暖かい)
・調湿機能向上(=蒸れにくく快適)
・クリンプ(毛の縮れ)の回復(=へたりにくく長持ち)
・洗濯しても縮まない 
 等々
という、実用性を高めたウールの中わたを生み出しています。

ベルトコンベアを使って行う「スチーム&ドライ」
左:スチーム&ドライ加工したウールわたを使用
右:スチーム&ドライ加工していないウールわたを使用

最終工程は全て職人による手作業で行われます。

〈手作業だからこその価値〉
・端までしっかり縫製=型崩れしにくい
・キルトを最小限に=中わたの偏り防止
・縫い目間隔を広く=驚くほど柔らかい掛け心地

さらに、仕上げに縁(ヘム)もコットン100%生地で包み、肌へのやさしさにも配慮。
機械では出せない“軽さ・柔らかさ”を実現しました。

人の手で行うからこその丁寧な仕上がり

〈100年の技術に裏付けられた品質〉
・和晒による圧倒的な柔らかさ
・ウールの持つ調湿機能で一年中快適
・スチーム&ドライ加工による高い保温性と耐久性
・職人仕上げによる軽やかな掛け心地
・洗濯機で丸洗い可能な実用性
・掛カバーが不要、という使用者目線に立った利便性

ウールライトケット&ベッドパッドは、単なる寝具ではなく『快適な睡眠環境をつくる“機能性製品”』です。
伝統技術と現代の加工技術を融合させることで生み出されるのは、他製品にはない“本質的価値としての心地よさ”。
時間と手間をかけた工程で生み出される製品は、効率や大量生産とは対極にある思いから成り立っています。時間をかけ、素材と向き合い、手をかけることでしか到達できない領域――それがウールライトケット&ベッドパッドの本質的価値だと考えています。

毎日触れるものだからこそ、妥協しない。
素材・工程・仕上げ、そのすべてに意味がある。

この一枚が眠りの質を変え、日常にささやかな豊かさをもたらします。


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